VERYKAL8は8本の親骨で生地を支える、超軽量自動開閉折りたたみ傘。重量は約230グラムと超軽量。
親骨サイズ58cm/親骨本数8本の自動開閉折りたたみ傘において、世界最軽量クラスの軽さです。
2019年発売のVERYKAL、2021年発売のVERYKAL LARGEで購入していただいたお客様の声を反映させたプロダクトです。
親骨58cmサイズ相当の自動開閉傘市販品は、およそ310グラム〜400グラム。従来品に比べ26%〜43%の軽量化に成功しました。
傘を収納するときに、途中で手を離してしまうとスプリングの反発でシャフトが飛び出してしまいます。VERYKAL8は飛び出しを防止する機能が付いています。
VERYKAL8はベリカルシリーズ初の親骨8本構造。従来の親骨6本から親骨8本に増えたことで、風による煽りに強くなり、傘を差して歩くときの安定感が増しました。
アンベル社では傘の設計において、サスティナブルな発想で商品設計をしております。
VERYKAL8 はボタン1つで開閉する、とても便利な折りたたみ傘。ハンドルのボタンを押せば開き、もう1度押すと閉じます。カバンを持っているとき、クルマの乗り降りにとても便利です。手開きタイプに比べ、とてもスピーディーに操作できます。
※シャフトの収納は手動です。
自動開閉傘はワンタッチで開閉できる便利な機能なので、フレーム機構が複雑になり手開きの折りたたみ傘と比較すると重くなってしまいます。VERYKAL8はフレームや生地を従来品とは違う素材にすることで、軽量化に成功しました。
VERYKAL8 | 一般的な傘生地 | 比較 | |
糸の太さ | 15デニール×15デニール | 75デニール×75デニール | *** |
打ち込み本数 | 407本/インチ | 190本/インチ | 2倍以上の繊維が入っている |
重さ | 36g/m2 | 80g/m2 | 半分以上軽い |
厚み | 0.03mm | 0.16mm | 8割薄い |
ストッキングに使われるほどの糸の太さである、15デニールという極細の糸で織り上げ、一般的な生地よりも50%以上の軽量化を実現しました。
極細の繊維でも1インチ四方あたりに経糸207本+緯糸200本=合計407本の糸が入っており、高密度な繊維です。
特別に薄い生地ですが雨が漏れるような心配はなく、一般的な雨傘の耐水度品質基準は250mm以上となっていますが、VERYKAL8 は耐水度598mmと基準の2倍以上です。
生地の風合いはしなやかでコシがあり、折りたたみ収納しやすい生地となっています。
生地表面には強力撥水が持続するPFOAフリーのEasy-Dry加工が施してあります。
雨に濡れた後は、傘を2〜3回軽く振ると、水滴のほとんどが落ちます。
【PFOAフリーとは】
ほとんどの傘の撥水にはPFOA(パーフルオロオクタン酸)が含まれております。PFOAは人体に蓄積されやすく、長期に摂取すると健康への影響があると言われております。ストックホルム条約において世界的にPFOAは廃絶の方向です。日本国内において、傘はその対象ではありませんが、アンベル社ではPFOAを含まない生地を率先して生産しています。
Easy-Dryは撥水性が持続する生地コーティングの一種です。
撥水剤をナノクラスの細かい微粒子に改良することで、繊維の奥深くまで浸透し剥離しにくい撥水性を実現しました。
撥水度 採点 |
湿潤状態 | Easy-Dry 撥水度 |
一般的な 品質基準 |
|
洗濯前 | 洗濯20回後 | |||
100点 | 表面に湿潤や水滴が付着しないもの | ◎ | ||
90点 | 表面に湿潤しないが、小さな水滴が付着しているもの | ◎ | ||
80点 | 表面に小さな個々の水滴状の湿潤があるもの | ○ | ||
70点 | 表面の半分が湿潤したもの | |||
50点 | 表面全体が湿潤したもの | |||
※撥水度の試験はAATCC-22法というアメリカ繊維化学技術・染色技術協会(American Association of Textile Chemists and Colorists) の規格による撥水度検査方法です。 |
撥水試験は、生地を人工的に劣化させるため、洗濯を行います。
一般的な品質基準では、洗濯3回後の採点が80点で合格となりますが、Easy-Dryは洗濯前100点、洗濯20回後でも撥水度90点という高い撥水持続性が第三者検査機関で証明されています。
生地はエコテックス®スタンダード100認証工場で生産しています。
350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに認証が与えられ、世界最高水準の安全な繊維製品として認められています。作る人、使う人に安心安全な生地です。
※エコテックスはÖTI-Institut für Ökologie, Technik und Innovation GmbH社の登録商標です。
フレームの親骨部分には原材料日本製のカーボンファイバーを使用。カーボンファイバーは軽量かつ丈夫な素材として航空機にも使われている、ハイテクな素材です。親骨は3段に折れ曲がる構造になっており、その内先端2段にカーボンファイバーを使用しています。またフレームの表面加工は環境に配慮し、めっきによる加工を極力減らしました。黒電着塗装を中心に表面加工しております。
傘は軽さを求めると、ちょっとした風で傘フレームが折れてしまう場合があります。
VERYKAL8 は軽さも丈夫さも追求しています。
素材の組み合わせやパーツサイズを最適化し、風速15m/sにも耐える傘フレーム構造になっています。
※耐風試験は傘フレームの強度を客観的に確認するためであり、強風時に傘が壊れないことを意味するものではありません。
※強風時に傘の使用を推奨するものではありません。
※試験方法は傘を開いてシャフトを水平にした状態で固定し、風速を最大15m/sまで増速し1分間送風します。傘骨各部に亀裂・破損・破断などの異常の有無を目視によって確認します。
※試験後はシャフトの曲がりが若干ありましたが、製品が動かないほどの曲がりではありませんでした。
VERYKAL8 は開閉操作を1分間に6回の速度で500回行い、開閉操作が円滑かどうかを調べ「異常なし」という、第三者検査機関のエビデンスを取得しています。
従来の自動開閉傘シャフトは一定の太さが必要でしたが、VERYKAL8は当社比18%細く改良することでシャフト全体を軽量化しています。またシャフトが細いことで、収納時はスマートでスリムになりました。
シャフトを収納する際に、ロック機能を担う補強パーツを追加しました。
補強パーツを追加することで、繰り返しの使用や経年により、変形や劣化の可能性が少なくなります。
傘フレームの樹脂パーツの一部とハンドル、石突にはポリカーボネート樹脂を使用。ポリカーボネート樹脂はプラスチック中で高い耐衝撃性をもつエンジニアリングプラスチックです。従来品では不透明な黒にしていましたが、再生材が横行する中国において、粗悪材料の混入を防ぐため、透明ベースにカラーを付けています。
傘袋を紛失しないよう、カラビナ風フック(アウトドアなどでは使用できません)を付属しています。
また傘袋の底にはループがついているので、袋の着脱がしやすくなりました。
ゲリラ豪雨などの激しい雨のときに傘を使うと、稀に「伝水」という症状が出ます。伝水というのは、傘の天井部分から傘内部に雨水が染み込んでくる現象です。
一般的な傘は、傘生地を円形状に縫製した「菊座」というパーツを取り付けています。しかし菊座はわずかな隙間があり、伝水を防ぐには足りません。
菊座素材をシリコンに変更することで、傘生地と石突との間でシリコンワッシャーが密着し、伝水する確率が大幅に下がります。
ハンドストラップは一般的な傘と比べ、内周25cmと長めにしました。大人の手首でも余裕で通る長さです。
またストラップには反射糸が織り込まれています。
傘を収納するときに生地をまとめるバンド、VERYKAL LARGEは12mmでしたが、VERYKAL8は25mmに変更。
バンドを太くすることで、生地を束ねやすくなりました。
Black、Cherry Pink、Gray、Ice Blue、Lavender、Midnight Blue、Mustard、Navy、Olive、Taupeの10カラー展開です。
傘生地の素材:ポリエステル100%
親骨サイズ:58cm
使用時サイズ(直径×全長):約103×61cm
収納時サイズ(直径×全長):約4.2×29.5cm
重量:約230g(傘本体のみで約225g)
※初回生産限定でギフトボックス付与されます
カラー別UVカット率
※日傘としてもお使いいただけますが、日傘専用の商品と比較した場合、UVカット率は低くなっております。
※VERYKAL® は、アンベル株式会社の登録商標です。
※企画設計は日本、生地原産国は台湾、カーボンファイバー原材料は日本製、組立縫製は中国で行っています。
※製品にはバラつきがあり、表記しているサイズや重量とお届けする商品とで約1%前後の差がある場合があります。
※試験データは量産品から無作為に抜き取り検査を実施していますが、ロットの全てを保証するものではありません。